バードの寝言 「アスラクライン」

oomorishikiten2009-04-25

気がつけば一年以上ぶりの更新になります…。
サークルとしても心機一転、新たに動き始めているので、復活一番乗り!ということで、一信。

今なにげにハマっているラノベアスラクライン」のメインヒロイン、水無神操緒を描いてみました。というか、どちらかっていうと主な舞台となる洛芦和高校の制服を描いてみたかったり。
(ちなみにこの制服、脚は黒ニーソにローファーというステキな仕様となっております。)

というわけで、ちょっと作品の解説をば。
著者は三雲岳斗氏。アスキー・メディアワークス電撃文庫から刊行されている小説です。
一度滅びてやり直しを始めた「二巡目の世界」。人間と変わらぬ容姿だが、超能力を操る「悪魔」の存在。そして、最も愛する人間の魂と引き換えに悪魔の力を行使できる巨大な機械人形、機巧魔神「アスラ・マキーナ」…。
様々な謎を孕み、いくつもの並行世界にまたがって展開するダークファンタジー的な雰囲気を持つ作品です。でも基本は学園モノなので、背景にある物の割にはおバカっぽいコメディーシーンが多くて取っ付きやすいです。

しかし現在12巻まで出ていて、それまでの大半を派手なアクションの割に軽めのムードでやってきていたためか、後半になって突然急展開に入ったときはなんと言うか、メチャクチャ驚きました。しかも夜中にそんなものを読んでしまったがために、興奮して寝付けなくなる羽目に…。
とにかく伏線マニアみたいな作品で、すんなり入り込めてなおかつ深い、絶妙な魅力をかもし出している作品です。

イラストの方も大入りです。表紙といい巻頭のカラーページといい、動きのある集合絵が多くて楽しそうな雰囲気がビシビシ伝わってきます。
各章の末尾にもちんまりとしたイラストが載っているのですが、ディフォルメキャラやら、作中に出てきた小道具や料理など、さりげなくですが実に様々な物が描かれています。
文章と絵がお互いを引き立てているような、ある意味とてもラノベらしいラノベだと思います。
巻を重ねている割にはあまり知名度が高くないようですが、私的にはもっと評価されても良いと思います。
ちょっと興味を惹かれた方は是非手にとって読んでみてください。

今月からアニメ版も始まって楽しくなってきました。原作を読んでからアニメを見ると色々作劇的なツッコミどころはありますが、それは置いといてまず映像が素晴らしい!フルCGで表現される機巧魔神とか、お気に入りのキャラたちが動いて喋ってるのを見たら、なんかとりあえず満足してしまった気も…。
とにかくキャラもアスラ・マキーナも、ガンガン動くアクションシーンがカッコ良すぎ!
複雑な伏線を張り巡らし、なおも新たな謎を生み出し続けている物語をアニメ版では上手く(美味く)まとめられるか、今後の展開に期待です!